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宇宙から見た夜の灯り
今回紹介するのは、米国軍事気象衛星DMSP(Defense Meteorological Satellite Program)によって観測された夜の日本周辺の画像です。
DMSPは、地上約830km上空を約101分で周回する太陽同期の極軌道衛星で、1日2回昼と夜に地球上の同一地点を通過・観測します。DMSPに搭載された可視近赤外センサOLSは地球規模の雲や大気の情報、火災や天然ガスの炎、そして夜間の都市の灯り等の観測に有効です。
この画像は2001年11月にDMSP・OLSの夜間観測データの中から比較的雲の少ないものを選定後、地図情報を付加して作成したもので、日本周辺の夜の灯りの分布を見ることができます。
陸域の灯り(黄色で表示されている領域)は都市部に多く、大都市ほど広い範囲にその分布が見られます。また日本海に点在する明るい部分は漁船のものと考えられます。朝鮮半島では38度線を境に灯りの分布に大きな違いが認められ、南北朝鮮の経済活動の差が感じられる大変興味深い画像です。


DMSPによって観測された夜の日本周辺 (2001年11月)
(Data:NOAA NGDC)