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衛星から見た古代シルクロード : (1)青海省ルート
古代シルクロードのメインルートとして知られる河西回廊(河西路)は、古都長安(現在の西安)を起点に北西に針路をとり、甘粛省の蘭州から祁連山脈北側の狭長な砂漠に点在するオアシスを経由して敦煌へと至る東西交易路です。この河西路とほぼ並行して連なる祁連山脈の南方にシルクロードのひとつ「青海路」があります。ならシルクロード学研究センターなどによる近年の学術調査によって、青海路にも幾つかの支線があり、従来考えられていた青海省の省都・西寧から西に針路をとり徳令哈を経由するルートに加え、都蘭県からツァイダム盆地南縁のゴルムドを経由して西方の米蘭へと続くルート(青海南ルート:仮称)が存在することが新たに明らかになりました。
下記の画像は広域観測衛星(NOAA/AVHRR)データに河西路、青海路、およびその周辺の古代シルクロードと考えられるルートを示したものですが、この画像からそれらのルートが砂漠に点在するオアシスを通って発達している様子が一目でわかります。

古代シルクロード 青海ルート
(衛星データ:NOAA AVHRR ©TRIC/SAA)